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今年の梅雨は、まだ雨量は少なく、真夏のような乾燥した高温の日が多くなっています。

2007年06月26日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2007/06/26)
今年の梅雨は、まだ雨量は少なく、真夏のような乾燥した高温の日が多くなっています。予想によれば、今年は例年以上に暑い夏になる可能性があるそうです。冬に雪が少なくなったことも重なり、水不足も心配されています。

技術が進歩しても、所詮我々の生活は自然の循環の中で営まれているに過ぎません。水は代表的なもので、ダムや堰により年間の水の供給を平準化することで殆どの水需要は賄われています。水はダムの水位が下がったり上がったりするので分かりやすいですが、地球温暖化も所詮は同じ類の問題です。人間が排出する温室効果ガスが地球の循環量を上回ってしまったのが原因だからです。温暖化対策として最近注目を集めているバイオ燃料も行き過ぎれば、同じような壁に突き当たります。食料、燃料を合わせて、人類は地表の代謝以上に消費することはできないのです。

その意味で、地球温暖化を初めとする環境問題の議論はまだまだ過去のパラダイムの中で行われているように見えます。エネルギーの世界には供給責任という言葉があります。需要家が使いたいだけエネルギーを供給しなくてはならないという考え方です。人類の営みを自然循環に合わせようとするとこの考えは根本的に変わります。例えば、使うだけ供給するのではなく、供給があるだけ使う、というようにです。京都議定書から先日のドイツでのサミットでの議論は、両極にある二つの観念の間の解を探す、という長く難しい営みの始まりなのです。
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先日、私が講師を務める早稲田大学大学院公共経営研究科で学び、見事宮崎県議会議員に当選された武井俊輔さんが尋ねてきてくれました。先日の県議会でも大活躍でした。周りにいるのは、公共経営研究科で学んだ面々です。
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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