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創発戦略センターはPFIを中心とした公共分野での活動を重視しています。
2007年04月24日 井熊均
「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2007/04/24) | |
昨年は、談合問題などで公共マーケットは大きく変わりました。もちろん、談合のような不正行為がなくなるのは大変良いことですが気になることもあります。民間企業にとって公共マーケットの魅力が落ち続けているように見えることです。マーケットの縮小、急激な価格の低下、万が一不正行為が起こった場合の罰則等の厳しさ、付加価値の高い商品を開発してもその価値が認めてもらえないこと、等が理由です。 ピーク時には公共投資の規模が40兆円程度にまで達したからでしょうか、日本の公共団体には、まだまだ公募すれば民間企業はいくらでも応じてくる、という意識があるように思います。しかし、民間向けのマーケットが好調な上、上述したように公共マーケットの魅力は落ちたことから最近では、このマーケットから撤退する企業もあります。公共サービスで最も大事なことは適切なコストで国民の快適な活動環境を整備することにあります。また、団塊の世代の大量退職が始まれば、多くの公共団体が自らの人材だけで公共サービスを提供することはできなくなります。だとしたら、公共マーケットを民間企業にとっていかに魅力あるものにするかは公共サービスにとって重要な政策のはずです。公共事業が買い手市場であった時代は終わろうとしています。マーケットづくりに向けた新しい取り組みが求められている年といえます。 | |
[ Ikuma's Photo ] [写真下] 後列は、この春仲間入りしたフレッシュな7名です。 ![]() |