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ここのところ何日か寒い日がありましたが、どうやら東京は一度も雪の降らない冬を越えそうです。

2007年03月13日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2007/03/13)
ここのところ何日か寒い日がありましたが、どうやら東京は一度も雪の降らない冬を越えそうです。昨年は記録的に寒い冬でしたが、世界全体で見ると温暖化は確実に進んでいます。単に、日本のある年の冬が暖かい、ということならいいのですが、温暖化が世界規模で継続的に起こっていることを示す事実は世界中至る所にあります。

地球を林檎に例えると、大気圏は皮の厚さほどもないといいます。宇宙空間を回り続ける地球という星の表面にごく薄く、しかも、やわらかい露程度に付着しているのが、我々の生活している空間なのです。それが、極めて脆く、絶妙なバランスのもとに奇跡的に存在しているもの、であることは宇宙に浮かぶ地球以外の星の姿を思い浮かべれば分かることです。

先日、あるテレビ番組に出た時の議論の中で、他の出席者の方が、人類はできるだけ地上にあるエネルギーの範囲内で生活すべきだ、と話されていました。確かに、地上にあるエネルギーだけを使っていれば、微妙な大気圏のバランスに影響を与えることは少ないはずです。「非現実的」、と言ってしまうことは簡単ですが、それは現在の価値観に基づく評価でしかないかもしれません。何十年か先、こうした意見が主流になっている可能性も大いにあります。化石燃料が底をつくのはそれほど遠い未来ではないからです。その時を見据えて、我々が新しい社会の基盤づくりに着手できないのであれば、未来の人達から近視眼的との誹りを受けても仕方がないのです。
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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