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発展著しい上海の浦東地区の歴史を説明していただく機会がありました。

2007年02月13日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2007/02/13)
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発展著しい上海の浦東地区の歴史を説明していただく機会がありました。世界的に見ても、今や先進的な高層ビルが最も多く集積する地区といえます。現在森ビルが建設中の上海ワールド・フィナンシャル・センターは世界一の高層ビルになります。この地区の歴史を聞いて驚くのは、1990年代の前半には高層ビルも公園も無い、古い住居が密集する地域であった、ということです。10数年前の写真の様子は、まるで日本の昭和30年代頃の写真を見せられているようです。

最近、中国を訪れていると、社会インフラの地殻変動が起こっているような気がします。世界トップクラスのレベルで高度情報通信網が整備された日本で仕事をしている感覚で欧米に出張すると、通信環境の悪さに困惑することが少なくありません。ヨーロッパではわずか数10kbの回線で通信せざるを得ないこともあります。一方、上海や北京ではある程度のクラス以上のホテルには高速のLANが整備されているので、日本とそれほど変わらない環境でインターネットを利用することができます。後発の有利さがあることは確かですが、欧米の通信環境がこのレベルに達するには時間がかかるように思います。

2000年前後、官民で情報通信戦略が盛んに議論されていた頃、高度情報通信インフラの整備レベルがその国の発展を左右する、と言われていました。実際に、通信インフラの良い地域と悪い地域で仕事をしていると、正しい指摘であったと思います。アジアの時代と言われて久しくなりますが、その環境が整いつつあるのかもしれません。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]当時、映画館に使われていたと言われる建物です。
[写真下]上海の日本租界地にある、教会と内山書店です。

  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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