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早いもので今回が今年最後のメルマガになります。

2006年12月19日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2006/12/19)
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早いもので今回が今年最後のメルマガになります。振り返ってみると、メルマガが始まって丸3年以上にもなります。今年、そして、これまでお読みいただいた方々に改めてお礼を申し上げます。

今年最後のメルマガのテーマは教育です。今年ほど教育問題が様々な場で取り上げられた年はありませんでした。次々と明るみに出る問題を見ていると、積み上がった社会の負債を突き付けられているような気持ちになります。教育を重んじることについては決して他国に引けをとらなかった歴史を持つこの国の教育現場が何故これほど弱ってしまったのでしょうか。それは教育に携わる人達だけの問題ではなく、全ての人の問題として捉えるべきです。学ぶこと、学ぶための環境を作ること、について社会が何かを見失ってしまったことの結果だと思うからです。

掲載させていただいている写真には木々に囲まれた池と歴史ある高層塔が写っています。北京大学のキャンパスの一部を撮ったものです。大学内に何故こうした資産を保有しているのかは、キャンパスの中を眺めていると分かってくる気がします。手入れされた植え込み、学生生活を支えるための施設、威厳すら感じさせる図書館、歴史ある建造物の数々、そして、真面目そうな学生達、等。この空間で何年かを過ごせば、学ぶという行為の意味が浸透していくのかもしれないと思います。

日本の近代文化の黎明期、賢人達は希望と志を胸に学舎を建てました。ともすると、小中学校の問題に焦点が当たりがちですが、教育改革は最高学府を抜きに語ることはできません。建学の時を振り返り、学舎に誇りと希望と志を取り戻すことは重要なテーマです。

将来を支える人づくりのための一歩が記されることを期待して新しい年を迎えたいと思います。
一年間ありがとうございました。来年も宜しくお願いいたします。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上・下] 北京大学のキャンパスの一部。

  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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