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最近、私どもの組織で海外の二件の大型都市開発プロジェクトのレセプションに出席する機会がありました。

2009年05月12日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2009/05/12)
最近、私どもの組織で海外の二件の大型都市開発プロジェクトのレセプションに出席する機会がありました。うち一つは、中国で最大の環境都市のプロジェクトです。双方とも世界中から色々な企業が参加していたのですが、どうしたことか、日本企業を見かけることができませんでした。日本でも環境・エネルギー分野を経済面の注力分野とする方針が示されていますが、今のところ、大きな投資の動きが出ているようには見えません。そのせいでしょうか、アメリカのオバマ大統領がグリーン・ニューディール政策を掲げ、環境分野への大型投資を進めようとしているのに、日本ではまだ斜に構えるような見方があります。環境・エネルギー分野は官の関与が強かったので、ある意味仕方がないのかもしれません。しかし、海外に行ってみると、環境分野への投資は確実に進んでいるのです。

これから環境・エネルギー分野での事業を拡大するにはグローバル志向が欠かせません。この分野では既に国境の壁がなくなっているからです。世界第二の経済大国にもガラパゴスの楽園はないのです。もう一つ重要なのは、この分野のビジネスを主導する市場は日本ではないだろうということです。今後の投資規模を考えると、太平洋を介して日本を東西から挟む米中が世界の二大マーケットになるのではないでしょうか。

世界中の国と企業が環境・エネルギーの分野に経済の立て直しのきっかけを見出そうとしています。国内の価値観に縛られない広がりのある戦略が求められています。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]上海浦東にある上海環球金融中心とジンマオタワーです。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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