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学校を卒業した人達が社会人になって一ヶ月近くが経ちました。

2009年04月21日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2009/04/21)
学校を卒業した人達が社会人になって一ヶ月近くが経ちました。ここのところの経済環境もあり、思っていた以上に厳しい話を聞かされている人も多いのではないかと思います。学生時代を懐かしく思っている人も少なからずいることでしょう。誰しも、できることなら、順風満帆の中で社会人生活を送りたいものです。しかし、私の知る限り、およそ社会に出てから引退するまで安泰の中で過ごした人はいません。社会に出て40年程度働くとすれば、良い時もあれば悪い時もあるのが人生です。

私が社会人になったのは1983年です。二度のオイルショックから立ち直りかけた時代ですが、二年後に早くもプラザ合意による円高で業績は一気に悪化しました。1990年前後の土地バブルになるまで景気の良い話は殆ど聞かずに社会人生活を送りました。スタッフも不十分な中での悪戦苦闘でしたが、今にしてみれば普段なら何年もかかる経験を2,3年でできたように思います。厳しい環境の中でスタートを切ることで、自然に社会人としての身の締りが身についたようにも思います。それに誰しも、不況から好況になった方がポジティブになれます。長い目で見れば、経済環境が厳しい時代に社会人生活を始めることのメリットは少なくないのです。

この数年間、金融バブルの中で日本も我を忘れ身の丈以上の経済を享受してきた面があります。バブルも経済循環のひとつであるなら、いつかは上り坂が見えてくるはずです。その時、力強く坂道を踏みしめるために、今はバネのように力を蓄えているのだと思いたいものです。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]今年の新人たちとのスリーショットです。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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