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アメリカの金融機関の破綻に端を発した経済危機は収まる様子を見せません。

2009年03月03日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2009/03/03)
アメリカの金融機関の破綻に端を発した経済危機は収まる様子を見せません。先日ある勉強会で著名なエコノミストが、日本企業の在庫調整はいずれ収束し秋口には一定の回復が期待できるだろう、と話していました。そうなる可能性は十分にあると思う一方で、日々新聞で目にする報道には底が抜けるような危機への不安を感じずにはいられません。一年後、世界経済がどうなっているかを正確に予測することはできません。こうした時に大切なのは、どんな経緯を経るにしても、回復を信じ、新しい価値を創るための取り組みを進めることです。我々も、もう一度、時代を見据え、次世代を拓くための価値作りに力を入れていきたいと思います。

今週、「次世代農業コンソーシアム」の設立総会を開催しました。昨年のシンポジウムで「農業再生なくして地域再生なし」と発表したことを受けて、次世代を担う農業の立ち上げを検討するための活動です。コンソーシアムの立ち上げ活動を通じて心強く思ったのは、多くの有力な企業が農業に大きな関心を持っていることです。人類が文化的な社会を継続している以上、農業が価値を失うことはありません。確かに、地道ではあるかもしれませんが、こうした地に足が着いた産業に民間企業が真剣に目を向けようとしているのは頼もしいことではありませんか。崩壊した経済システムがある一方で実態のある価値を見出そうとしていることの表れと捉えることもできます。
行方は知れずとも、今こうした動きを信じる力が求められているのだと思います。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]次世代農業コンソーシアム設立総会で講演させていただきました。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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