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最近、「中国エネルギービジネス」という本を刊行しました。

2006年10月03日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2006/10/03)
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最近、「中国エネルギービジネス」という本を刊行しました。これまで主に国内で省エネルギーや新エネルギーのビジネス立ち上げに関わってきました。ここに来て中国を取り上げたのは、省エネルギーや新エネルギーの世界でも国際マーケットの影響が避けられなくなってきているからです。その国際マーケットで最も注目すべき存在なのが中国ということです。

例えば、昨今注目度が上がっているバイオエタノールやバイオディーゼルでは、海外から割安な燃料が持ち込まれる可能性がありますから、国内の燃料も国際競争に晒されます。日本のお家芸であった太陽光発電でも海外の有力なメーカーが力をつけてきています。彼等の製品と国内マーケットを競うケースも多くなるでしょう。CDM(クリーン開発メカニズム)では、日本の資金が中国などの新エネルギー開発に投じられています。省エネルギービジネスでも海外企業との提携などが進んでいます。

このように、2,3年前に比べると、国際マーケットとの間に大きなビジネスの流れができつつあります。これまで省エネルギー、新エネルギーのビジネスでは国内のビジネスモデルや制度に目が行きがちでしたが、これからは日本を取り巻く大きな流れに目を向ける必要があります。新エネルギーには地域の独自性が重要とはいっても、国際的な流れと乖離すれば持続的な仕組みを作るのは難しくなるでしょう。この分野でもThink Global、Act Local、が求められているのです。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]毛沢東の活動はここからスタートしました。共産党の歴史と上海構造ビルのコントラスト。

「 中国エネルギービジネス 」

著者:井熊 均、王 女亭
出版社名:日刊工業新聞社
発行年月:2006年8月
価格:¥2,310(税込)
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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