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今回が今年最後のメルマガとなります。2008年の初め、サブプライム・ローン問題が顕在化していたこともあり、「今年は、経済、政治、(創発戦略センターが日々取り組んでいる)環境の分野で国の方向性が問われる」と述べました。

2008年12月16日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2008/12/16)
今回が今年最後のメルマガとなります。2008年の初め、サブプライム・ローン問題が顕在化していたこともあり、「今年は、経済、政治、(創発戦略センターが日々取り組んでいる)環境の分野で国の方向性が問われる」と述べました。私だけでなく、2008年が変化の年になると思った方は世界中にたくさんいたと思います。しかし、2008年の後半に起こった激動は、どんな人の予想も超えていたのではないでしょうか。人間はどんな時でも、何らかの基盤を前提として物事を予想します。その基盤を揺らがしたのがここ半年に起こった変化であったと言うことができます。それが、世界が20年来信じ続けてきた資本主義や市場メカニズムの信頼性であったことは言うまでもありません。1980年代に相対する社会主義陣営が崩れ、拮抗するものを失った中で、バランスの取れた社会を築くための箍(たが)を見出すことができなかったということです。

「好事魔多し」といいます。好景気が長期に及べば、後に裏目となる投資に及ぶこともあります。しかし、それは好調な時に慎重に慎重を重ねよ、と言っているのではありません。気をつけても見抜くことができないからこそ「魔」であるのですし、人の判断の重なりが新たな「魔」を生むからです。我々にできるのは目の前で起こっていることに毅然と立ち向かうことでしかありません。

新年が、世界中を覆う魔を払いのけ、方途を照らす光明を見出す年であることを願います。私どもも、そのために少しでもお役に立つ仕事をしていきたいと考えます。

一年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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