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エネルギー関係の仕事でドイツに行きました。

2006年09月19日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2006/09/19)
Photo1
エネルギー関係の仕事でドイツに行きました。ドイツは環境問題に関わっている人なら誰もが知る環境先進国です。最近は日本でもリサイクルなどが進んできましたが、まだまだドイツから学ばなくてはいけないことがあります。エネルギー政策です。ここのところ世界的な原油高が続いていますが、今後高騰するのは石油だけではありません。有限な資源を際限なく成長する各国経済が求めるのですから、化石燃料系のエネルギーが間に合わなくなるのは当然です。また、仮に何とか当面のエネルギーを賄えたとしても、環境問題が今までのような化石燃料の使用を許さなくなるでしょう。環境クライシスは将来の問題ではなく今まさに起こっている問題だ、という論調が増えています。

そうであれば、できる限り地球の持続的な営みの中でエネルギーを利用しよう、と考えなくはなりません。ドイツは既にエネルギー供給の10%以上を再生可能エネルギーによって賄っており、今後は20%まで引き上げようとしています。風力発電でもバイオガス発電でも日本より一桁多い件数がありますし、ガソリンスタンドに行けばバイオ燃料を買うことができます。高い目標を掲げ、確実に実行していくドイツの姿勢には頭が下がります。また、こうした姿勢は国中に活力ある再生可能エネルギーのベンチャービジネスを生み出しています。

中国、インドなどが急激な経済成長を遂げる中で一目置かれるのはどんな国かが見えてくるように思いました。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]中国でも再生可能エネルギーの開発が進んでいます。太陽光発電、風力発電、太陽熱交換器など使われた実証試験住宅です。
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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