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民主党内の、さらには共和党候補との熾烈な競争を勝ち抜いて、オバマ氏がアメリカ史上初の黒人大統領となることが決まりました。

2008年11月18日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2008/11/18)
民主党内の、さらには共和党候補との熾烈な競争を勝ち抜いて、オバマ氏がアメリカ史上初の黒人大統領となることが決まりました。しかも、弱冠47歳という若さです。まさにアメリカンドリームそのものですが、ここに至るまで、氏が大変な苦労を背負ったであろうことは想像に難くありません。環境問題や金融危機などで、最近何かと批判の多いアメリカですが、努力と成果を重ねた人物をリーダーに選び、変わろうとする意志の強さには大いに学ぶところがあります。ちょうど時期が重なった事もあり、日本のリーダー選びとの違いの大きさを感じた人も多かったと思います。

様々な面で、世界が大きな転換点に差し掛かっていることを疑う人は少ないでしょう。今求められているのは、資本主義の優れた面を活かしながら、弊害をできるだけ少なくするための制御機能をいかに確保するかです。そこでは、弊害も含めて資本主義が浸透してしまった先進国のアプローチが成功するとは必ずしも言えません。一方で、歴史から学び、遅れて資本主義を取り入れた国のアプローチが上手くいく可能性も否定できません。冷戦が終了した後の世界は、旧西側諸国の資本主義の単独行とはならなかったのです。暗中模索の世界で、資本主義の盟主アメリカがどのような道を選択するかは大いに注目されるところです。

いずれにせよ、次は日本が将来に向けてどのように選択をするかを考えていかなくてはなりません。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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