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今年になって、自分が著者ないしは編著者となった本の数が40冊を超えました。

2008年09月17日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2008/09/17)
今年になって、自分が著者ないしは編著者となった本の数が40冊を超えました。ここのところ、環境問題やエネルギー問題をテーマにした本が多かったのですが、久しぶりに自治体関係の本を書きました。2005年に出された「自治体の調達革命」以来3年ぶりということになります。

この本を書きながら、日本は今重要な舵取りを迫られていることを改めて感じました。地球環境問題も理由の一つですが、地方行政にとっては巨額の負債と人口減少の組み合わせが大きな問題になると思います。負債の解消が進まない中、2000年から2030年までに30%以上人口が減少する自治体の割合が3割を超えるなど、急激な人口減少が進んでいるからです。

「人口が多すぎる」、と言っていた時代もあるのですから、人口減少が全て悪いと言うことはできません。また、少子化対策や海外からの移民の受け入れなども可能ですから、予測どおりに人口が減るかどうかも分かりません。ただ、どんな対策を取るにせよ、膨れ上がった負債と資産の維持負担をどうするかが問題になることに変わりはありません。人口が減れば一人当たりの負担が大きくなることは避けられない上、対策を講じるにしても効果が出るのには何年もかかるからです。

こうした観点から言えば、景気が悪くなってきたからといって、公共事業で経済効果の低い資産を増やすのは危険な選択と言えます。総裁選や総選挙への注目が集まる昨今ですが、次世代を見つめた政策論争が展開されることを期待します。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]2008年9月発売の新刊「自治体再生 資産リストラで財政破綻を回避せよ」です。
 
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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