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毎日、北京オリンピックで盛り上がっているところですが、この時期決して忘れてはならないことがあります。

2008年08月19日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2008/08/19)
毎日、北京オリンピックで盛り上がっているところですが、この時期決して忘れてはならないことがあります。8月15日は、63年前3年余にわたった太平洋戦争が終結した日だからです。この戦争では軍関係の方々200万人強、民間の方々100万人弱が命を落とされたと言われます。日本が経験した比類なき悲劇です。100年経とうとも、こうした方々のご冥福を祈る気持ちを忘れてはなりません。

毎年、この時期に戦争に関わる特集などを耳にしながら懸念することが二つあります。
一つは、風化です。私の親の世代は戦争経験者ですので、実体験に根ざした戦争経験を聞く機会がありました。しかし、歴史の語り部たる方々は年々少なくなっています。メディアの報道も私の中高校時代に比べるとめっきり少なくなりました。

もう一つは、重要な歴史を伝える教育が行なわれていないことです。悲惨な戦争は何故起こったのか、何故これほどの被災者が出るまで終結することができなかったのか、何故原爆や無差別爆撃といった行為が行なわれたのか、等々。できるだけ客観的な立場から後世に伝えることは、重い歴史を背負った国の義務といえます。それには、今の教育内容が十分とは思えません。

災いは忘れた頃にやってくるといいます。また、そこに導く者は善人に見えるという話もあります。災禍を繰り返してきた世界の歴史を見ても、こうした言葉に一定の信憑性があると言わざるを得ません。そうならないためには、歴史を学ぶということにもっともっと多くの努力が払われるべきなのです。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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