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今回が今年度最後のメールとなります。

2006年03月22日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2006/03/22)
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 今回が今年度最後のメールとなります。
正月は一年の節目ですが、ビジネスマンにとっては年度末も大切な節目です。 この一年企業を取り巻く環境は大きく変わりました。2005年度は日本経済を呪縛したデフレの暗雲に一条の光が見えた一年でしたが、明暗が明らかになった一年でもあります。一部を除けば、同じ産業界でも企業業績は様々です。また、企業の内側でも上手く行っている人とそうでない人が明確になっているように思います。いわゆる勝ち組負け組みといわれる濃淡が鮮明になってきたのが昨今の特徴です。

 こうした濃淡の理由は今になって気がついたことばかりではありません。例えば、ITへの対応の巧拙が濃淡の要因となることは10年も前から言われていました。ここで重要なのは、求められていたのはハードウェアやソフトウェアをどれだけ取り込むかではなく、IT化と並行した本質的な組織改革や個人としての働き方の見直しができたかどうかである、ということです。濃淡の差は何年も前に予想されていたことの本質を見抜き、どれだけ本気で取り組んだかによるのです。

 我々はその何年か先の新たな濃淡の理由を知っているのかもしれません。そうだとしたら、問題は、明らかになっている理由に沿って自分自身を変えるための努力をいかに愚直に続けられるかに尽きることになります。

 本質を見出し、愚直に取り組むことが新たな濃淡を作るのだとすれば、来年度も気を抜けない一年になりそうです。
[ Ikuma's Photo ]
[写真]3月15日、秋葉原の新しいビルのこけら落としのシンポジウムに参加させていただきました。 基調対談をご一緒させていただき、パネルのコーディネータをされた高城さん、パネリストの首都大学東京の石島先生、女性起業家の経沢さんのご活躍で大変楽しいイベントとなりました。
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  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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