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トリノ・オリンピックの荒川静香選手の金メダルは本当に見事でした。

2006年03月07日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2006/03/07)
 トリノ・オリンピックの荒川静香選手の金メダルは本当に見事でした。かつて、カタリナビット選手の華麗なスケーティングを見て、日本人選手にこんなスケーティングはできないのだ、と思ったこともあります。しかし、今回のオリンピックで最も美しいスケーティングを見せてくれたのは荒川選手だった、と思う人はたくさんいるはずです。技術、芸術性の両面で日本のフィギュアスケートは世界のトップレベルになったのだ、と思い感動しました。

 日本スケート連盟はアルベールビル・オリンピック以降、全国から8~12歳の有望選手を発掘して特別な指導を行ったと聞きました。荒川選手はその第一期生だそうです。まさに10年を超える関係者の方々の努力の結晶ということです。

 アマチュアスポーツは様々なレベルの人達の献身的な努力によって支えられています。しかし、今や世界レベルのスポーツを個人の努力だけで支えることはできません。最近では、プロコーチと言われる人達も出てきていますが、一部を除けば、収入面などの環境は決して恵まれていません。一スポーツ関係者として、オリンピックの時だけではなく、スポーツの日常の現場を支える仕組みができることを切望します。

 スポーツの世界で専門的な指導システムを作ることは大切です。まず、誤った指導を減らすことができます。適切なトレーニングは若者の体を鍛えますが、誤れば事故につながります。意味の無いスパルタ指導も正確な知識が普及していないことの結果です。 そして、なんと言っても、トップレベルのスポーツ選手の活躍は多くの人に夢と感動と勇気を与えてくれます。これほど社会的に理に適った投資は少ないと思っています。
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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