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好きなミュージシャンが来日した時はライブを見に出かけます。

2006年02月21日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2006/02/21)
 好きなミュージシャンが来日した時はライブを見に出かけます。先日は、ジャズギターのトッププレイヤーの一人マイクスターンのステージを見ました。練習の虫と言われ、毎回テンションの高いプレイで聴衆の期待を裏切りません。

 年に2,3回ですが、音楽に理解のある人達とライブに出かけるのは楽しみな行事の一つです。ただ、最近、我々ギターファンの間には心配事があります。後継者問題です。マイクスターンも若いと言える年齢ではないですし、並び称されるギタリストも同年齢あるいはさらに高齢です。

 マイクスターンはジャズ界の帝王と言われたマイルスデイビスのバンドでプレイしていたことがあります。ジャズ界の歴史に名を残す数々の超一流ミュージシャンが輩出した1960年代の流れを継ぐ数少ないギタリストなのです。最近の若手ギタリストはテクニックは相当に高いものがあるのですが、伝説の時代の流れを引き継ぐプレイヤーに比べると音に力がないように思えて仕方ありません。

 先日、電車に乗っていたら、ギターケースを抱えた若者が「70年代の音楽は凄いんだよ」とバンド仲間らしき若者に話しかけていました。思わず、「そうだ、そうだ」と頷いてしまいました。同じような気持ちを持っている人もいるようです。

 個人的には、ギターの音を弱くしてしまったのはエレクトロニクスの発達だと思っています。今では、電子的な制御をかければ、音の質をいかようにもコントロールすることができますが、かつては生音で勝負せざるを得ませんでした。生で心に響く音を出そうと練習し続けることが強い音を生み出したのでしょう。どんなに技術が進化しても、魂の篭った音を機械的に作り出すことはできないのです。
[写真]
マイクスターンとのツーショットです。体の大きさが全然違って見えるのは、彼が座っているのと小顔だからです。
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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