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先週行われた衆議院選挙は予想を超えた与党の圧勝に終わりました。

2005年09月21日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2005/09/21)
先週行われた衆議院選挙は予想を超えた与党の圧勝に終わりました。これが本当の構造改革に結びつくことを期待します。
今回の選挙では、小さな政府、あるいは官から民へ、というテーマが改めて注目されました。国と地方自治体を合わせた借金が700兆円を超えて財政改革が不可避となっていることに加え、民間に委託できる業務の規模は10兆円単位もあるのですから、このテーマが的を得ていることは間違いありません。ただし、そのためには二つの点を重視しなければなりません。
まずは、民に任せられるものを任せる、としても、官はどのような役割を担い、あるいはどのような機能を強化するのか、を明確にすることです。構造改革というと、とかく官の縮小に目が行きがちですが、国民が官の機能を必要としなくなるわけではありません。求めているのは単なる官の機能低下ではなく、高機能、高効率な筋肉質の官となることです。その目標があってこそ民に何を任せるかを決めることができるはずです。

もう一つ言えるのは、優れたマーケットを創ることです。日本は公共投資大国でしたが、残念ながら優れたマーケットを創れたとは言えません。構造改革のメニューであるPFIも法律ができてから6年経ちますが、まだまだ優れたマーケットができたとは思えません。優れた企業が競い合うマーケットができてこそ、国民が質の高く効率的なサービスを享受でき、公共サービスが経済の発展につながるのです。
ビジョンある改革の実現に向けて我々も努力していきたいと思います。
[写真上]
晴れている日には高原のホテルでは結婚式も
[写真下] 
雨の日の神秘的な桧原湖。

 
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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