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アメリカ南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」は記録的な被害をもたらしました。

2005年09月06日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2005/09/06)
アメリカ南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」は記録的な被害をもたらしました。犠牲となられた方々には心よりお悔やみ申し上げます。既に、多くの企業や国が支援を申し出ていますが、一日も早く被災地の方々が安心して暮らせるようになることをお祈りいたします。
この夏はヨーロッパでも大きな水害がありました。日本でも、観測史上初、記録的な天候と題した記事を 頻繁に見かけるようになりました。 地球の気候は変わり始めているのです。その原因が、際限ある地球に対して、人類の経済活動が際限ないことにあるのは今や否定しがたいように見えます。
数年前でしょうか、こうした異常気象に対して、「この程度は気候変動の中で十分説明できるものであって、必ずしも温暖化が原因とはいえない」という論説が目に付く時期がありました。我々の住んでいる生活空間は、地球全体から見れば、ほんの薄皮のようなものです。ちょっとした環境変化で破壊的な災害が起こっても不思議はありません。それが、居住地域を変えなくてはならないようなものになれば、大変な犠牲につがることは容易に想像できます。

さすがに、最近ではこうした論説を目にすることはなくなりましたが、環境問題について楽観論を振りかざすことは禁物だと思います。環境の悪化は確実に進んでいる一方で、我々は何の即効薬も持っていないからです。仮に、環境の変化が予想よりゆっくりとしたものであっても、環境保全の取り組みを進めて悪いことはありません。また、これまでの経緯を見ても、環境への取り組みを強めたことが経済への悪影響を及ぼしたとも思えません。今は、危機を先取りした環境への取り組みが是とされる時代なのです。
[写真左] 
文章とは全く関係ありませんが、先日姫路城に行って来ました。
恥ずかしながら、この歳になって始めての機会でしたが、聞きしに勝る素晴らしさでした。

 
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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