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フリーアドレスのオフィスに移転してから4週間が過ぎました。

2005年07月26日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2005/07/26)
フリーアドレスのオフィスに移転してから4週間が過ぎました。フリーアドレスは創発戦略センターが進めている業務改革の一環なのですが、ここに来て少しずつメリットが見えてきました。
まず、自分の席がない上、席がオープンなので研究員同士の情報交換が進むようです。狭いながらもパーティションに囲まれた席を与えられると、悲しいかな、人間は自分の世界に閉じこもる傾向があるのかもしれません。
やるべきことが明確になる、というメリットもあるようです。研究員に与えられているのは銭湯にあるのと同じくらいの個人ロッカーとプロジェクトのロッカーだけです。業務用の机は共同ですから毎日必ず整理整頓しなくてはなりません。結果として、目的が明確な資料だけを机の上に並べて仕事を始めざるを得ない、ということです。
我々のオフィス改革の本当の狙いは、アウトプット指向を徹底することです。新しいオフィスでは机の前に座っていることは何も評価されません。評価されるのはアウトプットであり、それは何時、何処で創り出されてもいいのです。大学を出て会社に入った頃、仕事の定義は物理的に明確でした。製造業に入社したこともあり、工場は塀で囲まれ、始業と終業にはチャイムが鳴り、机が与えられ、仕事のアウトプットとはこうした環境の中で生み出される情報でありペーパーでした。
フリーアドレスを含むオフィス改革とは、仕事というものの概念そのものを問うことでもあるのです。
[写真左]
左がプロジェクト用、右が個人用のロッカーです。



  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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