「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2005/06/21) |
発想力をどのように培うか、は我々のような職業のみならず、今やあらゆる分野で求められているテーマです。運動部のコーチをしているせいか、脳から生み出される以上、発想も神経の連鎖である、と思っています。一般に、スポーツの世界では、まがりなりにも全国大会に出られるような技術を身に付けるには最低でも3年間トレーニングを続けることが必要です。出るだけでなく、良い成績を収めようとすれば7年以上のトレーニングが必要と言われます。どんなに体力のある人でも一定以上の時間がかかるのは、スポーツに必要な神経の連鎖を作り上げるのに時間が必要だからです。 発想力もこれと同じだと思っています。何故なら、人間の脳こそ神経系の塊だからです。必要な条件下で神経が連鎖して意見となることが発想です。 | | |
以上の理屈にしたがうと、発想力を高めるためには、神経が外部環境に対して反応する場を継続的に作ることが大切、ということになります。ここでいう外部環境がある程度の刺激を持ったものでなければならない、とするなら、毎日同じ机の上で唸っていても発想が出てくることはありません。ネガティブには、危ない、止めておけばよかった、というのも刺激ですが、ポジティブに考えれば、美しい、素晴らしい、感動した、も刺激になります。どうせなら後者のような刺激を定期的に受ける方がいいに決まっています。旅行もいいですが、個人的にはピッチが長いと思うので、お薦めはドライブです。先日、秋川に行こう、と思って出発しながら、看板につられて三頭山にある「都民の森」に行ってきました。都内でこれだけ手軽に森林浴を体験できるとは思えませんでした。 神経系がビンビン反応した休日になりました。 |
| [写真上] 都内でこんな滝を見ることができるのです。落差30mです。 [写真左] 歩道には木のチップが敷いてあります。 | |