コンサルティングサービス
経営コラム
経済・政策レポート
会社情報

経営コラム

IKUMA message

創発戦略センターは理論だけでなくビジネスを立ち上げるなどの実践を通じて新たなシンクタンク像を創ることを目指しています。

2005年02月22日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2005/02/22)
創発戦略センターは理論だけでなくビジネスを立ち上げるなどの実践を通じて新たなシンクタンク像を創ることを目指しています。これまで、3つのベンチャービジネスを始め、公的分野での先進的な事業、SRI、地域通貨などの活動を立ち上げてきました。こうした理念に共感し毎年何人かの若者が我々の仲間になっています。先進的な活動の立ち上げ続けなくてはならない組織にとって、若い力が参加してくれることは頼もしく感じています。しかし、一方で、社会経験の少ない若者がいかにして実践的な活動をサポートするための知見を持つか、という課題が出てきます。
大学を卒業した後、三菱重工の横浜で橋梁やダム・堰の流量調節設備を作る部門に配属されました。写真にあるのは、今や横浜の名物となっている横浜ベイブリッジです。この橋の構造は斜長橋と呼ばれ、二つの塔から橋げたを支えるためのワイヤーロープがたくさん張られています。塔が設計どおりの強度を発揮するためには、塔をできるだけ鉛直に建てなくてはなりません。では、どんな方法で建てたら100mを超える塔の鉛直度を保つことができるでしょうか。塔は太陽が当たると片側だけ膨張してしまいますし、風の強い時は揺れるでしょう。
シンクタンカーやコンサルタントが、鉛直の塔を建てて、と簡単に書くことは簡単ですが、実現するには長い経験に裏打ちされた現場の知恵が必要なのです。それに知るために、若い人達には、できるだけ時間を作って事業の現場に足を運ぶように言っています。それなくしてインキュベーションを語るべきではないのです。
インキュベーションの本質は、将来と見据えたコンセプトと現場のノウハウの架け橋なのですから。

[写真左] マリンタワーから横浜ベイブリッジです。
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
経営コラム
経営コラム一覧
オピニオン
日本総研ニュースレター
先端技術リサーチ
カテゴリー別

業務別

産業別


YouTube

レポートに関する
お問い合わせ