クローズアップテーマ
ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーがはじまりました!
2008年09月16日 熊井 大
ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーは、都市における持続可能な移動手段の促進を目指すイベントとして、9月16日から9月22日のカーフリーデーまでの1週間をモビリティ・ウィークとして定め、連日、自転車や公共交通機関の利用、地域環境の改善などをテーマにした催しを、欧州を中心にして盛んに行われている。
この取り組みは、欧州委員会が中心となり、2002年から始まっているが、現在では、欧州のみならず、世界各地から多くの都市が参加しており、日本からは7都市(さいたま市、横浜市、松本市、福井市、名古屋市、高松市、那覇市)が参加している。(2008/9/3現在)
私は那覇市の取り組みに来週末参加する予定だが、那覇市では、市長や市民のカーフリー宣言からはじまり、20日(土)、21日(日)を中心に、バスの乗り方のアドバイスやレンタサイクル、おもしろ自転車や電気自動車(COMS)の試乗などを実施する他、ゆいれーる(モノレール)運賃を1コイン(100円)化し、最終日(22日(月))にセミナーを開催する予定だ。
環境的に持続可能な交通(EST)については、この日本総研のクローズアップテーマのコラムにおいて、私は取り上げてきた。運輸部門の地球温暖化対策の推進に向けて、地方自治体や交通事業者のみならず、市民からはじめる取り組みとして、このイベントは重要と考えており、欧州では既に広く普及しているが、日本国内でいかに広がり、根づくことができるのか、注目している。