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Sohatsu Eyes

上海再訪

2005年01月25日 市川 元幸


先週、仕事で上海に行ってきました。かつて観光で訪れて以来、18年振りの再会です。ずいぶんきれいになったなあと、感じました。街も、建物も、そこを歩く女性もです。18年前のデパートでは、壁にかけられた数少ない見本を、離れたところから買物客がみているという状況でした。今回、デパートのなかで、ヨーロッパ系ブランド店が建ち並ぶ光景と豊富な品揃えを見ていると、その変貌ぶりをあらためて実感します。

最終日、飛行場に行くまでの間、あらためて街を歩いてみました。新しくなった大通りの少し横に足を踏み入れると、そこには昔の街並みが残っていました。軒先に何十もの羽をむしったニワトリをつるした店や、工芸品を扱う屋台のような小さな店が密集している通りにいると、18年前の強烈な記憶が、当時に食べたもの、会った人との会話、街のあちこちを歩いたときの疲労感などとともに、よみがえってきました。

今回の出張では、建設中の超高層ビルのために掘った穴におりてみるなど貴重な体験をしました。しかし、今回見聞したことを、かつてのように強烈な記憶として残しておける、いわば「感動力」をいまも持っているかというと、いささか自信がない気がします。

新たな発見をするためには、「感動力」が必要です。では、「感動力」を保持するためにはどうすればいいかについては、残念ながら、これぞという答えは持ち合わせていません。当面は、冒頭の写真を時々見ようと思います。これは、目の前で小籠包を調理、販売する昔ながらの店の光景です。写真を見つつ、その肉汁を思い出して嗅覚、味覚も刺激することで、感動にかかわる脳内物質に働きかけることができるのではと期待しています。

※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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