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Sohatsu Eyes

通勤電車は知的格闘の場

2005年06月07日 金原 健一



引越しをして、通勤電車内で過ごす時間が増えました。乗り換えを含めて片道20分が片道50分になりました。これまでは、本を読んでも話が細切れになったり、勉強しようにも、頭が動き始めたところで降りるべき駅に着いてしまうことが多かったのです。ところが、片道50分のうち、最大で30分間連続で時間が使えるようになって、通勤電車内でできることが格段に増えました。

まず読書ですが、かなりまとまった量を1度に読むことができます。 話のちょうど良い切れ目で栞を挟むことが可能になりました。 勉強するにしても、最初の10分でウオーミングアップを終え、次の10分で脳みそをフル回転させ、残り10分で復習するという、効率の良い時間の使い方ができるようになりました。もちろん、朝の電車内ではその日の仕事の段取りを考えることもあります。仕事の優先順位付けを電車内で済ませておくと、オフィスに来るなり仕事をスタートさせることができます。また、時には新規プロジェクトのアイデアを練ることもあります。

帰宅途上では、1日使った頭を休めることもできます。何も考えずにぼーっと過ごしても良いし、座ることができれば居眠りをして疲れを取ることも大事でしょう。また、夜の電車にはさまざまな人がいます。 人間観察をするのもこれまた楽しいものです。あまりじっと見つめると嫌がられますが、ちらちらと観察しながら、その人の生い立ちなどを服装やしぐさから想像するのも頭の訓練になります。

通勤電車の中では、体を自由に動かせば迷惑になりますが、頭脳をいくら動かしても誰も文句を言いません。私はここ、通勤電車の中を知的格闘の場と呼んで、長くなった通勤時間を有効に活用しています。

※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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