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Sohatsu Eyes

オン/オフ切り替えの効用

2005年06月21日 古澤 靖久


ご存じですか?創発戦略センターは日本総研のシンクタンク部門です。皆さんの思い描くシンクタンカーとはどんなイメージでしょうか?頭脳明晰、冷静沈着、森羅万象知らざる事なしの博覧強記、あらゆる課題をたちどころに解決と、これほど極端なイメージを持たれているとは思いませんが、「頭が良い人」たちの集まりぐらいのイメージはあるかも知れません。

しかして実態は?わたくしなぞは「辛苦嘆家」というだけあって、アイデアが出てこずに、情けない顔だけは十分一人前という、良いアタマや鋭いアタマとは縁遠い部類です。しかし、まじめな話ですが、良い頭や鋭い頭は望むらくもないけれども、われわれの商売柄「強いアタマ」が必要です。
ここでいう強いアタマとは、常識的な演繹や帰納を答えが出るまできっちりと続けることができる、もっと端的には人の話を注意深く聞き、ポイントをついた質問ができ、関係当事者間の利害に思いを致して、合意形成を図る、という基本的な動作を、うまずたゆまず着実に実行し続けることができる、ということです。そして、たまには気の利いた図解なぞ出来れば一丁前の顔もできるってもんです。
しかし、なかなか「人の話を注意深く聞く」という基本動作でさえ、つかれてくるとできなくなってくる。世の中の人たちのイメージとは異なり、シンクタンカーの体力採用が幅を利かす由縁です。当センターもこのメルマガをご覧の皆さんはご存じの通り「ハーフマラソンに皆で出る」といったシンクタンクの王道を行く組織です。
わたくしは幸いにも中年として認定を頂き、運動行事に参加すると「労災の恐れ有り」と自主免除を頂いていますが、その分オン/オフの使い分けを心がけています。幸せなことに生来の脳天気な性格から「どこででも寝ることができ」、「寝ると忘れる」という特技を有しており、リセット機能が強化されています。この便利なオン/オフリセット機能を活用して、「強いアタマ」要件をクリアしているわけです。シンクタンカーの地道さをご理解頂ければ幸いです。

※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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