Business & Economic Review 2006年06月号
【FORECAST】
拡大が予想される消費の地域格差
2006年05月25日 調査部 マクロ経済研究センター 研究員 森田昌宏
要約
わが国サラリーマン世帯の消費支出額は、1999年から続いていた減少傾向にようやく歯止めがかかり、2004年には前年比+1.0%と6年振りに増加に転じた。地域別にみると、東海が前年比+6.6%、関東が+4.5%と、都市圏での増勢が顕著となったほか、北海道(+2.1%)東北(+1.5%)などでも回復がみられた。その一方で、中国が+0.5%、四国が▲1.0%とほぼ横這いに留まっており、地域により変化のペースや方向にバラツキが生じている。本稿では、こうした消費動向の地域別バラツキの要因を整理したうえで、今後の動向を展望する。