Business & Economic Review 2005年07月号
【SYMPOSIUM】
マイクログリッドビジネス
2005年06月25日 創発戦略センター
日本総合研究所では、2005年2月16日、津田ホールにおいて、シンポジウム「マイクログリッドビジネス」を開催し、当日は450名のご来 場を頂きました。
2005年2月に京都議定書が発効し、エネルギー利用の効率化、自然エネルギーやバイオマスエネルギーを始めとする新エネルギーの普及が 強く望まれています。一部では、風力発電や太陽光発電の導入も進んでおりますが、十分とは言えません。その理由の一つに、新エネルギーによる電力の出力は、自然環境に左右されるために制御が困難であり、商用系統という巨大なプールに依存しなければ、利用することが困難という状況があります。
新エネルギーの普及を図る有効な手段として、大きな期待を集めているのがマイクログリッドです。マイクログリッドはすでに実証試験が始められており、3月に開幕した愛知万博の会場では、マイクログリッドによる電力供給が行われております。
本シンポジウムでは、新エネルギーの普及促進の観点から、マイクログリッドの可能性について取り上げました。パネルディスカッション では、実証段階のマイクログリッドをいかにしてビジネスとして成立させるかという視点から、活発なご議論を頂きました。
弊社では、マイクログリッド技術を利用したビジネスモデルの創出を目指す コンソーシアム(Decentralized Energy System&Software コンソーシアム:以下、「DESS コンソーシアム」)を2003年6月に設立し、活動を続けているところです。コンソーシアム活動にご関心をお持ちの方、また、本稿に関するご意見、ご質問などがございましたら、下記までご連絡頂けると幸いです。
<エネルギー・ビジネス・クラスター>
株式会社日本総合研究所 創発戦略センター
(担当:荒生)電子メール:dess@ird.jri.co.jp