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リサーチ・アイ No.2019-050

新型肺炎による原油市場への影響をどうみるか

2020年02月06日 藤山光雄


中国発の新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、原油市場では、中国を中心とした原油需要の落ち込みが懸念され、WTI原油先物価格が一時50ドルを割り込む水準まで急落。

2003年春のSARS流行時、中国の原油需要の伸びは、景気の減速とともに、それまでの前年比+11%前後から同+4%弱まで鈍化。今回の新型コロナウイルスの感染拡大でも、前年比でみた原油需要の伸びが3分の1に縮小すると仮定すると、中国の1~3月期の需要は、1月時点のIEA(国際エネルギー機関)の見通しに比べて日量30万バレル強下振れると試算。

2020年の世界の原油需給バランスは、OPECプラスの協調減産を加味しても供給超過に傾くと予想されるなか、中国の原油需要の下振れはさらなる原油価格の下押し圧力に。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大がSARS流行時と同様に数ヵ月で収束に向かえば、①OPECプラスによる協調減産の強化、②リビアをはじめとした政情不安国の産油量減、③原油価格の下落を受けた米シェールオイル増産ペースの鈍化観測、などが価格下支えに作用し、40ドル台半ばが下値の目途となる見通し。

一方、感染拡大が長期化し、中国経済の大幅な減速や中国以外の国の景気下押し圧力の顕在化などが発生した場合には、さらなる下値を試す展開も。

新型肺炎による原油市場への影響をどうみるか(PDF:203KB)
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