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世代を超える絆

2014年07月01日 井熊均


   決勝トーナメントを前に日本のワールドカップが終わりました。ワールドカップに連続して出場できるようになって、日本のサッカーのレベルは確実に上がりましたが、世界のレベルも上っていました。決勝トーナメントに勝ち上がったチームのゴールは、神技とも思えるようなシュートばかりです。こうしたシュートを演出できるのは、世界の一流チームで中心となって活躍し、祖国に戻れば絶対エースと言われる選手達です。日本とコートジボワールとの試合では、ドログバ選手が出場するとチームのポテンシャルが一気に上がりました。アルゼンチン対イラン戦では、引き分けかと思われた時、メッシ選手が正に神技と言えるスーパーシュートでアルゼンチンを勝利に導きました。日本チームが決勝トーナメントの常連となるためには、こうした各国の絶対エースと戦える強みをつくらないといけません。



 試合後、日本選手は次のワールドカップに向けた決意を力強く語りました。彼らの奮起を心から応援したいと思います。それと同時に期待したいのは、今回のワールドカップを観て悔しさを胸にしたであろう高校生、中学生の選手の成長です。優勝候補とされるドイツやブラジルの強さも一世代や二世代で築かれたものではありません。ナショナルチームの強さは、選抜チームに憧れて練習を重ね、自らも選手となり活躍する、という世代の継承の結実なのです。その意味で、日本は今回の敗戦に臆することはありません。Jリーグ発足以来20年間で築き上げられた世代をつなぐ絆があるからです。感動、憧れ、悔しさが継承されていくことで、世界の一流チームで活躍する選手はますます増えていくでしょう。いずれ日本にも世界を熱狂させる絶対エースが出てくるに違いありません。世代を超える絆が感動の勝利につながることを信じて4年後を待ちたいと思います。




※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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