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有望な市場をスライスして国境を取り払う
2014年04月30日 井熊均
創発戦略センターもこの一年、新たな成長に向けた動きをいくつか創れたと思います。次世代交通の分野では、自動運転のような高度制御システムのコミュニティへの導入を目指すCOSMOSコンソーシアムを立ち上げましたし、自由化路線が確実となったエネルギー分野では、数年後の次世代市場に向けた新たな動きにいくつも関わっています。新興国市場では、中国では尖閣問題以前の勢いはありませんが、広東省からASEANのエリアで先進性と実現性のあるプロジェクトに関わっています。 こうしたプロジェクトベースでの実績以上に重要だと思うのは、社会から個人として評価される中堅人材が出始めたことです。それがBOP、農業、コミュニティなど、今後の重要テーマであることもポイントです。創発戦略センターは、環境、エネルギー、インフラなどを主たる活動分野として来ましたが、これまでの素養とこうした中堅の台頭が結びつけば新たな成長を期すことができます。大企業の復活とベンチャーの台頭という全国的な構図と相似形の成長モデルが頭に浮かびます。同じような動きが色々な組織で生まれるようになれば、2013年度の勢いは日本の地力として根付くことになるはずです。 |