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今を見つめ歴史から何かを学ぶ

2013年03月12日 井熊均


3月11日、東日本大震災から3年目を迎えました。この震災で命を落とされた多くの方々のご冥福を心よりお祈りいたします。世の中は、昨年末以来の経済状況の好転で明るくなる兆しがありますが、被災地では、今なお多くの方々が震災の影響の中で苦しまれている現状があります。

先日、福島第一原子力発電の事故で避難を余儀なくされている地域を訪問させていただきました。日本中から様々な支援がなされていますが、復興を果たすためには、我々の力と知恵がいかに足らないかを思い知らされます。

この2年間、震災やそれに伴う事故等から、我々は何かを学ぶことができたでしょうか。もちろん、まだまだ数々の課題がありますし、自戒の念に駆られる面もあります。しかし、悲観的なことだけではありません。ボランティアの方々の真摯で粘り強い活動には心を打たれます。また、政策面でも、これまで難しいと思われていた大胆な政策が実現されています。メディアや政策関係者はもとより、全ての国民がこの2年間の良かったところ、悪かったところ真っ直ぐに見つめることを心掛けたいと思います。

最後にもう一つ、大事な記憶があったことを記しておきたいと思います。68年前の1945年3月10日の東京大空襲で10万人以上の方々が命を落としたことです。悲惨な戦争に至った道のりをまだ我々は十分に理解し、共有していません。

少しでも良い次の世代を創っていくために、今を見つめ歴史から何かを学ぶことの大切さを改めて感じるのです。
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