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今年もたくさんの若者が社会人としてのスタートを切りました。...

2010年04月06日 井熊均



「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2010/04/06)
今年もたくさんの若者が社会人としてのスタートを切りました。「初心忘るべからず」。古くから言われることですが、今持っている希望や志を何時までも忘れずに大きく成長してほしいと思います。先が見えにくい時代ですので、何時の日か、この中から世の中に光を注げる人材が出てくることを期待します。

最近、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」にすっかりはまっています。多くの日本人を惹きつけてやまない龍馬の魅力とは何なのでしょうか。それこそ、百花繚乱の説があるでしょうが、ドラマを見ていて感じるのは、新しいものや時代の動きに対する感性と吸い込まれるような吸収力です。

幕末のような大きな時代の変革点では、どんなに勉強しても時代の先を読むことはできません。読みを行動に移すとなると中途半端な知識は邪魔にすらなります。変革期を生き抜くには、時代の流れを感じ、動き始めるしかありません。

世界を見渡すと百数十年続いた西側先進国中心の世の中は大きく変わりつつあります。特に、中国の巨大な引力を間近に受ける日本には、時代を拓く逞しい力が必要です。多くの人が龍馬に惹かれるのは、そうした世相を反映しているのかもしれません。

若い人達を受け入れる側としては、時に社会の先輩として厳しく当たり、伝えるべきを伝えることが大切です。しかし、変革の時代であるからこそ、彼らが持っている感性や吸収力を摘み取るような振る舞いは慎まなくてはなりません。迎える側の我々も、若い人達と共感できる活力を取り戻そうと努力することが必要なのだと思います。

[ Ikuma's Photo ]
[写真上]ここのところ天気に恵まれませんが、千鳥が淵の桜は今年も見事です。思えば、龍馬は桜のような人だったのでしょう。
※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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