Sohatsu Eyes
SKIPシティ
2003年07月22日 三木浩平
創発戦略センターが行った仕事の1つに「SKIPシティ」があります。
今回はその「SKIPシティ」を紹介します。
先日、私たち創発センターのスタッフ9名は、埼玉県川口市に集まっていました。9人が見上げる先には、「SKIPシティ」がそそりたっています。 ただのコンクリートの塊ではない、何か息吹が聴こえてきます。
すべては、5年前に始まっていました。 公共事業の様々な問題が噴出し、非難の嵐が吹き荒れた頃。
従来の手法に異議を唱えつつも、課題を踏まえたうえでの建設的なソリューションが提案されました。「民間資金活用による公共事業」(PFI)です。 公共施設を建てただけではなく、その運営まで同じ企業に責任を担わせる手法。
トータルのコストを下げつつも、クオリティを高めようとする手法。 SKIPシティは、国内初のPFI的事業として開始され、私たちは微力ながらも事業の成立を懸命にサポートしました。それは、誰にとってもはじめて体験する規模の事業でした。 いま、そのSKIPシティが、私たちの前にそびえ立っている。
今年2月にオープンしたここSKIPの中の空気は止まることなく、常に動いています。 映像をテーマに、さわって、体験できるミュージアム。跳びはね、走り回る子供達。 これがSKIPの息吹。新しい公共事業の息吹なのです。
この息吹を根付かせるために、私たち創発センターは「インキュベーション」を行うのです。私たちを突き動かすのは、子供のような好奇心。
新しいもの、より良いものを社会に提案する。それがシンクタンク。
提案したものを、目に見える形で実現する。それがドゥタンク。
※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。