Sohatsu Eyes
アースデイマネー「Version.03」
2003年11月25日 嵯峨 生馬

その拠点になるのが、渋谷にある「アースデイバンク」。11月から毎日曜日正午から夕方6時まで定期的に“営業”するようになりました。
先日の23日の日曜日は、開店早々に建築を学ぶ学生さんがいらっしゃって、それから、ドイツ人のゲストがお二人お見えになりました。午後3時からは、これからアースデイマネーと一緒に資源循環型社会のモデルづくりに向けたプロジェクトを立ち上げようとしている大学の先生と“作戦会議”をし、そして、午後5時には卒論の取材で学生お二人が見えられました。
こうして現場に座って、アースデイバンクをはるばる訪ねてきてくださる人と話をしていると、こちらの臨場感も違います。そして、次に来る人にもっと喜んでもらうためにはどうしたらいいか、アースデイバンクをもっと楽しい場所にするにはどうすればいいか、そんな気持ちが呼び覚まされます。同時に、アースデイマネーという活動が、まだまだ意欲ある人を、目の輝く人を引き寄せる力をもっていることを、つよく認識させられます。
2年前、まるでジェットコースターのような勢いで立ち上げたこの活動も、2年たつと初期の加速力は当然のように鈍ります。それでも、そこに希望があり、すばらしい人たちが集まる限り、アースデイマネーは生き続けていくことができますし、生き続けていかなければなりません。そのためには、持続的で責任感ある、安定した組織にする必要があります。最近は、それこそが、自分に与えられた使命だと実感するようになりました。
これまでに与えられた機会をいかに成長させるか、いかに人の集まる場所をつくるか。そして、自分自身がその場に見出した希望を、どれだけ多くの人に伝えられるか。
希望のあるところにこそ、人は集まる。そのことを信じて、これからもアースデイマネーを育てていきたいと思います。
http://www.earthdaymoney.org/
※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。