コンサルティングサービス
経営コラム
経済・政策レポート
会社情報

経営コラム

Sohatsu Eyes

アジアの持続可能性に向けて

2004年02月24日 足達英一郎


来る3月15日からクアラルンプールで、アジア太平洋クリーナープロダクション円卓会議の第5回会議が開催される。

この会議は、スリランカ、インド、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、韓国、台湾、日本、オーストラリアなどで環境問題に取り組む研究者や企業人が集まり、「持続可能な発展に向けたクリーナープロダクション」というテーマで3日間の議論を行う。クリーナープロダクションは国連環境計画(UNEP)も提唱するコンセプトで、生産過程でいかに環境負荷を低減できるかを問うものだ。

アジア諸国というと、環境問題を棚上げして経済発展に邁進する国のイメージが思い浮かぶかも知れないが、程度の差はあれ、各々の国で環境問題を注視し、国民のGOL(生活の質)を本当の意味で改善させようという考えている人達がいる。

1月には中国で「持続可能な発展のための世界経済人会議」(WBCSD)の地域ネットワークとなるChina BCSDが発足した。今回の発足にあたっては、中国の民間企業経営者団体であるChina Enterprise Confederation (CEC)が積極的な役割を果たし、中国初の「持続可能性」を掲げる企業団体が実現することとなった。設立大会には、中国全土から200人を超える企業トップが出席し、中国側は「China BCSDは、国内の構造変化、経済発展、国際的な経済統合の結果生じる諸課題にとって価値ある存在となると確信する」と挨拶を行った。 環境立国を掲げるわが国の貢献できる余地は無限にあるはずだ。クアラルンプールでも、アジアの持続可能性を考える人達と積極的な意見交換をしてきたいと考えている。
 
※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
経営コラム
経営コラム一覧
オピニオン
日本総研ニュースレター
先端技術リサーチ
カテゴリー別

業務別

産業別


YouTube

レポートに関する
お問い合わせ