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Sohatsu Eyes

身近な国際化ブーム

2004年05月25日 王 婷


グローバル化が突き進んでいる国際社会では、ヒト・カネ・モノが自由自在に国境を越えて動いているように見えます。こんなグローバル化の波が最近私の身辺にも押し寄せています。 最近、外国人の親友の数が増えています。
アメリカ人、カナダ人、日本人、それにオーストラリア人もいます。彼女たちは本来の意味の外国人ではなく、10数年前に私と同じ北京の大学の教室で勉学に励んでいた仲間たちなのです。つまり、彼女たちはいわゆる中国系外国人になったのです。「華僑」が世界のあちこちで活躍していることはよく知られていますが、ついに自分の身辺に新「華僑」が生まれたことに驚かざるを得ません。

私のクラスメートの多くは大学を卒業後、外国へ留学しました。それからもう10年。22、23歳から32、33歳という、人生でおそらく最も輝く時期に、異国で勉強し、そして就職し、暮らしをたててきたのです。 これまでの人生の3分の1を異国で暮らすと、生活基盤がそれなりに築かれるし、異国の文化や習慣にも染まり、自然にその社会との連帯感も生まれてきます。私もこんな体験をしてきました。 親友たちは新しい国の国民として人生を再スタートしましたが、国籍が変わっても、体の中に流れている中国人の血を変えることはできないし、完全にその国の人間になることも簡単ではないでしょう。
しかし、その社会に溶け込みながら、それぞれの力量を発揮していけば、その社会に新鮮な価値観や文化などもたらすことになるでしょう。また、これらの新しい価値観はやがて住みついた社会の進歩と文明に貢献することにもなると思います。 社会や人類の進歩と繁栄のためには、新しいものを取り入れていくことが重要です。私の親友たちは、まさにこのような役割を担っているわけです。逞しい親友たちにエールを送ります。
 
※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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