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Sohatsu Eyes

CSR経営最前線~SCMとHRM~

2004年10月26日 萩原 美穂


社会的責任投資(SRI)のための企業スクリーニングの際に当社が活用している情報源の一つに、「環境編」「社会編」から成る調査票があります。 昨年度は「社会編」に回答あったのは回答企業の約44%で半数に満たなかったのが(約56%の企業は「環境編」のみに回答)、今年度の途中集計結果では「社会編」に回答あった企業は約94%に達しています。

時代が“環境経営”から、環境・社会の両方を含む“CSR経営”(CSR=Corporate Social Responsibility)へと名実共に変容している様子の一端を垣間見ることができます。 「社会」の取り組みの中でも、業界や企業によって進捗に大きな差がついているものに、海外(特に途上国)の取引先のサプライチェーンマネジメント(SCM)があります。既に、欧州に市場を持つ電機メーカー等は海外の取引先に自ら立ち入り検査を行うなどして環境面でのリスク管理の強化に乗り出していますが、今後は「環境」に留まらず、労務管理など特に途上国でリスクが高いと考えられる「社会」の側面についても取引先を管理する能力が問われます。 そして、さらにフロンティアの課題であり、かつ、CSR経営の根幹の一つを成すと考えられるのが、人的資源管理(HRM)の変革です。従来型の会社と従業員との関係モデルは急速に崩壊しつつあり、会社は自律したキャリア形成を尊重・支援しつつ従業員のモチベーションを高め、従業員が持つ能力や知を会社に最大限投資してもらえるような仕組みを作っていかなければなりません。 9月から連続で開催しているCSRセミナーでは、こうしたCSR経営の最先端の課題について提案させていただいております。第三回「海外進出企業に求められるCSR戦略」は11月9日、第四回「人材活性化・企業文化とCSR」は12月7日にそれぞれ開催いたします。どうぞ奮ってご参加ください。
(セミナーは終了いたしました)

※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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