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先日出版した「分散型エネルギー」は自分の名前がついた本としては32冊目になります。
2004年11月24日 井熊均
「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2004/11/24)

しかし、実は30過ぎまでは文章を書くのは全く得意ではありませんでした。先日、三菱重工時代にお世話になった先輩と会った時に、「昔は文を書いても、何書いているか分からなかったのに、何で本書けるようになったの?」言われました。きっと同じように思っている高校や大学の友人は少なからずいると思います。
文章を書けるようになった第一の理由は、シンクタンクに入って文章を書く機会が多かったことでしょう。ただ、この他にも、あれが功を奏したな、と思うことがあります。大学時代、通学に時間がかかったこともあり、電車の中で毎日本を読んでいたことです。特に、外国文学については新潮社から出されている文庫本は殆ど読んだと思います。
本を読むようになったきっかけは、高校先生が現代国語では劣等生だった自分に読書の面白さを教えてくれたことです。そこから何百冊という本を読んだことが10数年経って役に立つようになりました。最近は、就業時間後に専門講座に通うビジネスマンも珍しくありませんが、人間には長い時間を経て芽が出てくる能力もあるようです。

これまでに出版した本です。
[写真左]
高校の時、先生が勧めてくれたのは安部公房の「壁」という本でした。
※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。