IKUMA message
前回のメールマガジンではこのメッセージをお休みさせていただきました。
2004年05月25日 井熊均
「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2004/5/25)

人に寿命がある限り、いつの日か別れが来るのは避けられません。悲しさの中で誰もが自分に言い聞かせなくてはならないことです。それにしても、別れを前にして思うのは、どれほど孝行ができたか、ということです。
人間は成長の過程で多くの方々の恩を受けます。その際たるものが親であることは間違いありません。であるなら、時計を数年でも逆戻りすることができたなら、ああしておけば良かった、と思うことが山のようにあります。こうした場で故人との関係に100%の満足を得られる幸福な方は稀有な存在なのだと思います。悲しいかな、別れて始めてその人の存在が分かる、というのが人間の性なのかもしれません。

※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。