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昨年、ふとしたことから、富士山を見に行こう、ということになって、富士五湖を回り、富士スバルラインを上り、青木が原の近辺を散策して以来、改めて富士山に大いなる魅力を感じるようになりました。

2004年03月23日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2004/3/23)
昨年、ふとしたことから、富士山を見に行こう、ということになって、富士五湖を回り、富士スバルラインを上り、青木が原の近辺を散策して以来、改めて富士山に大いなる魅力を感じるようになりました。富士山の魅力は、見るのと行くのじゃ大違い、というところにあるのかもしれません。東京とその近辺で育ったことから、自分にとって富士山は快晴の日に遠くから眺めることができる形の整った美しい山でした。
しかし、実際に車で周辺を回ってみると、この山に対して持つ気持ちが変わります。スバルラインで五合目まで辿り着いた時に上を眺めて目に入るのは、草木をも拒む荒々しい姿です。

西湖、精進湖、本栖湖はかつて一つの湖でしたが、富士山の噴火によって三つに分かれ、迷い込むと方向を見失うと言われる青木が原ができた、そうです。青木が原には無数の洞窟があり、三つの湖は今でも湖底でつながっているといいます。そうした神秘を作り上げた噴火が起きたのは800年代であるというから、自然の歴史でいえば、つい先日のことです。また、富士山は休火山と思っていたのですが、実は活火山である、とのことです。いずれの話も、近くで見る圧倒的な存在感と共に頭に刻みこまれていくようです。
以前に、六甲山が見えるところで育った方から、東京は山が見えないから何処か落ち着かない、と聞きました。圧倒的な存在感を前に毎日を過ごすことは我々の心に何を作り上げるのでしょう。東京で働き、自然を焦がれるのもその存在感を求めてのことなのかもしれません。
写真は、この週末、短い顔を出した富士山を河口湖の畔から撮ったものです。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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