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9/18、テレビや新聞でも報道された香川県豊島の廃棄物処理施設の稼動式に出席させていただきました。豊島は瀬戸内海に浮かぶ美しい島ですが、昭和50年から大量の産業廃棄物が不法投棄されました。その量、実に60万に上ると言われています。

2003年09月24日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2003/09/24)
9/18、テレビや新聞でも報道された香川県豊島の廃棄物処理施設の稼動式に出席させていただきました。
豊島は瀬戸内海に浮かぶ美しい島ですが、昭和50年から大量の産業廃棄物が不法投棄されました。その量、実に60万に上ると言われています。実際に現地に行くと、ゴルフ場の一コースくらいの広さの土地が数メートルの厚さの廃棄物で埋め尽くされていました。日本中に、経済成長の負の遺産と言われる不法投棄現場が数多くあると言われていますが、その代表とも言えるのが豊島といえます。
私どもは、1997年から豊島の廃棄物をどのように処理するか、を検討するプロジェクトに参加させていただきました。高度に汚染され、何が含まれているか分からない廃棄物を大量に処理することのできる技術は限られています。廃棄物学会の著名な先生方による真剣な議論が長時間、何十回と行なわれました。私どもも全力でご支援をさせていただきました。この時選定された技術がこのたび施設として完成し、本格稼動となったわけです。仕事柄、様々な委員会に関わることが多いのですが、豊島の委員会ほど真剣で高度な議論が行なわれた委員会は極めて稀であったと思います。早稲田大学の永田先生を始めとする委員の方々、そして香川県の方々には心より敬意を表したいと思います。

環境分野は私どものメインの活動フィールドですが、豊島の事業で学んだものをできるだけ多く後世に伝えいくことが、世紀の大プロジェクトに関わった者の責務であることを改めて胆に念じることといたします。
ちなみに、私どもにとって、これまでPFIやアウトソーシングの分野で手がけた廃棄物関係の事業の技術、リスクマネジメントのベースは豊島無しには考えられないものなのです。

 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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