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7/14で早稲田大学大学院での前期の講義が終了しました。今年度は前期13、後期10の講義があります(1講義は90分です)。自分が学生の時は講義する側の苦労など何も考えずに受けていましたが、1年間で30時間以上1つのテーマについて話すのは結構大変なことです。

2003年07月22日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2003/07/22)
7/14で早稲田大学大学院での前期の講義が終了しました。
今年度は前期13、後期10の講義があります(1講義は90分です)。自分が学生の時は講義する側の苦労など何も考えずに受けていましたが、1年間で30時間以上1つのテーマについて話すのは結構大変なことです。
普段知っているつもりでも、体系だった知識として話すにはそれなりの工夫が要るからです。まだコンサルタントになりたてだった頃、ある委員会の事務局の仕事をしていました。確か、国際流通に関する調査だったと思います。色々な分野の方に委員になっていただいたのですが、商社からご出席いただいた委員の方が何時も大変高い見識をご披露されていました。ある日、事務局のスタッフとして、その方のご意見を伺う機会がありました。
そこで、「どんなことでも体系だった知識を持っている人は意外といないものだ。でも、実際の問題に直面したときに本当に役立つのは体系だった知識だ」とお話しいただいたことは今でもよく覚えています。思えば、この10年くらいの間、ビジネスの世界ではより高度で専門的な知識やノウハウが求められるようになりました。
新米のコンサルタントの頃にお会いした商社の方の言われていたことは、職業の種類を問わず現実になっているように思います。
体系だった知識をきちんと学ぶ。当たり前のことかもしれませんが、忙しさにかまけてつい疎かになりがちなものです。しかし、競争力というと、つい新しいものにばかり目が行きがちですが、過当競争から逃れるために本当に必要なのはこうした基本的なことなのかもしれません。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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