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同時多発テロからの復興を願うイベントで合唱されたのは「明日にかける橋」でした。作者は1960年代後半、一世を風靡したサイモンとガーファンクルですが、高いメッセージ性を持つこの曲は彼らにとっても特別な曲であったといわれています。

2002年12月24日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2002/12/24)
同時多発テロからの復興を願うイベントで合唱されたのは「明日にかける橋」でした。作者は1960 年代後半、一世を風靡したサイモンとガーファンクルですが、高いメッセージ性を持つこの曲は彼らにとっても特別な曲であったといわれています。愛する者、そして未来に向けた深いメッセージは30年の時を経ても聞く人の心うつものがあります。
今年、日本は構造改革の波に揺られました。来年だけでなく、しばらくは日本でこの波がなくなることはないでしょう。構造改革を巡っては、改革派と保守派が様々な議論を繰り広げています。日本の将来を決める重要な政策ですから、多くの人が議論に参加することは大切です。
ただし、その時、もう1度我々が確認しなくてはいけないのは、まさしく、「明日にかける」気持ちなのでしょう。
確かに、これまで貢献されてきた方々への尊敬、あるいは改革の影響を受ける多くの方々に対する配慮は重要です。しかし、全てはこの国に英気があってこそです。この2年近くの間耳にした構造改革を巡る議論では、明日にかける気持ちが見えない、と思うことが多々ありました。
明日にかける気持ちは決して輸入された概念ではありません。
構造改革の手法では欧米に学ぶ点がたくさんありますが、日本の歴史を振り返れば、多くの気高い心に出会うことができます。小泉首相が紹介した米百俵もそうでしょうし、ケネディ大統領が最も尊敬した日本人といわれる上杉鷹山もそうでしょう。
構造改革というと、欧米流のドラスチックな改革ととられがちですが、実は我々自身の優れた歴史に学ぶことで見える本質があるのです。
構造改革という社会全般を捉えた話だけでなく、企業、学識、あるいは家庭、様々な場面で我々は明日を見る度量を問われています。
新しい年を、きっと明日への希望が持てる年にできるよう、立場、立場で考えたいと思います。
今年1年ご苦労様でした。良い年をお迎え下さい。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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