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オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞しました。理由について首をかしげたり、評価はこれから、とする声もあったりしますが、個人的には一年弱の間の活躍は大変立派であったと思います。

2009年10月14日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2009/10/14)
オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞しました。理由について首をかしげたり、評価はこれから、とする声もあったりしますが、個人的には一年弱の間の活躍は大変立派であったと思います。時代の流れを変える大事な役割を果たしつつあると考えているからです。

歴史の中には、後世に影響を与える重要な役割を担う人物が登場します。時が経てば、彼等の働きをある程度正確に評価することができるかもしれませんが、同じ時代に生きた人が適切な評価を下すことは容易ではありません。変化の中にある主体者として価値を評価することは誰にとっても難しいからです。

歴史的な役割が大きいほど、その人の貢献度を測ることにおいて最も大切なのは目先の仕事の成果ではありません。過去のしがらみがまつわりつく中で誰もが完璧な仕事などできませんし、そこでの不完全さは世の中が共有すべきものだからです。鳥瞰的な評価を行うには、評価する側にも、その人が現れなかった時のことを想像する力が求められます。

日本やアメリカが歴史的な転換点を迎え、今までとは違った人材が登場していることは確かと言えそうです。半世紀以上続き磐石に見えた体制も歴史の一幕でしかなかった、と思える日は遠くないのでしょう。できるなら、こうした時代、転換点の傍観者で留まりたくはありません。そう考えた時、個人や組織に求められるのは、自らの中に巣食っている旧弊を見出せるかどうかなのだと思います。
※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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