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2004年08月02日

2004年4~6月期GDP統計予測

1.4~6月期も高めの成長が持続

2004年4~6月期の実質GDPは前期比+1.2%(年率+5.1%)と、3四半期連続で年率5%超の成長率を維持した見込み。輸出の増勢が持続したことに加え、設備投資・個人消費など内需も堅調を維持したことが背景。GDPデフレーターの大幅下落は続いているが、名目GDPも5四半期連続のプラスとなる見込み。

【需要項目の動き】
イ) 個人消費
雇用・所得環境が緩やかな持ち直しに転じ、消費マインドの改善が進むなか、[1]デジタル家電需要の堅調持続、[2]外食・旅行・金融などサービス支出の増加、などを背景に増加傾向が持続。もっとも、家計調査の消費支出がサンプル入れ替えなどにより大きく上振れたという要因があるため、実態以上に強めに出ている可能性も。また、6月には需要・供給サイドのいずれも消費支出が大きく減少したほか、デジタル家電の牽引力にも翳りがみえるなど、一部に不安材料も。
ロ) 住宅投資
貸家や首都圏でのマンション着工が増加したものの、一戸建ての弱含み傾向が続いたことから、小幅な減少。
ハ) 設備投資
前期比年率+15.2%と再び二桁増。生産・稼働率の回復を受けて、製造業を中心に設備投資意欲が強まったほか、低迷を続けてきたソフトウエア投資も回復。
ニ) 政府支出
政府消費は、公務員給与の弱含み傾向が続いたものの、医療・介護費の拡大により増勢が持続。公共投資は、地方を中心に緊縮姿勢が続いたため、9四半期連続の減少。
ホ) 輸出
世界的に景気回復が続くなか、4四半期連続の年率二桁増加。アジア向けが、電子デバイス・音響機器部品などの生産財に加えて、一般機械といった内需向け輸出も増加したほか、米国向け・欧州向けも景気回復に連動して増加。
ヘ) 輸入
内需の回復を反映して、4四半期連続の増加。もっとも伸び率は、海外旅行の回復というプラス要因があったものの、1~3月期に米国からの航空機関連輸入が大幅に増加した反動により、過去3四半期に比べ鈍化。
2.景気は当面、堅調な回復傾向が持続

7~9月期については、鉱工業生産の減速が予想されるものの、日銀短観の設備投資計画などから判断すれば、設備投資の伸びが高まる公算が大きいことから、プラス成長が続く見込み。
2004年度後半には、海外経済の減速、制度変更に伴う家計負担の増加といったマイナス要因があるものの、中国経済の高成長維持、国内民需のモメンタムの強まり等を勘案すれば、回復ペースは鈍化しながらも、基本的に回復基調を続ける見通し。
以  上
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