2004年06月10日 |
アルモニコス社の3次元形状処理技術を採用し全面改訂した プレス成形シミュレーションソフトウェアJSTAMP-Works/NVをリリース |
株式会社日本総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥山俊一、以下日本総研)は、プレス成形シミュレーションソフトウェア「JSTAMP-Works/NV」※1をリリースしました。 「JSTAMP-Works/NV」は、日本総研がこれまで開発・販売してきた「JSTAMP-Works」の次世代バージョンであり、株式会社アルモニコス(本社:静岡県浜松市、代表取締役:秋山雅弘、以下アルモニコス)が開発・販売する3次元形状処理製品であるプロセスコネクタ「spGate」※2、および開発用プラットフォーム「CAx Platform」※3を採用し、全面改訂した製品です。 「JSTAMP-Works/NV」は、衝撃・構造解析ソフトウェア「LS-DYNA」※4を中核ソルバーとするプレス成形用のプリポスト一体型シミュレーションシステムです。平成8年に「JSATMP-Works」Ver.1.0の発売を開始して以来、自動車・機械産業を中心とするプレス成形分野に広く導入されています。この度の全面改訂では、プリポストと呼ばれる解析モデル作成、および解析結果の後処理機能をCAx Platformをプラットフォームとして利用してUNIX※5ベースからWindows※6ベースへ変更しました。また、メニューやメッセージ、オンラインヘルプなども日本語表示となったため、これまで以上に親しみやすい操作環境となっています。 またソルバーである「LS-DYNA」については、従来と同様WindowsをはじめEWSやHPC等の主要なOSをサポートします。更に、並列計算機能を有しており、比較的廉価なPCクラスタ等を用いることにより、高速な計算処理を実現します。 プレス成形シミュレーションをはじめCAEにおいてCADとのインターフェイスは極めて重要です。CAEに用いられる解析モデルはCADデーターを元に作られます。しかしユーザーが使用するCADソフトの種類は多岐にわたるため、CADデーターのフォーマットも様々です。このような多様なCADデーターをスムーズに取り扱い、またソフトウェアをリリースする際のリードタイムを極力短縮することを目的として、マルチエクスチェンジソフトとして評価の高いspGateをJSTAMP-Works/NVのフロントエンドに採用しました。その結果、ヒーリング(形状データーの自動修正)の品質やCADデーター読み込みスピードが飛躍的に向上し、さらにシミュレーションで得られた加工形状とオリジナルのCADデーターとの比較が容易に行なえるようなりました。 また、JSTAMP-Works/NVはCAx Platformを使った形状評価機能をオプションで搭載できます。これにより、これまで手動で行われていたCADデーターと解析結果の位置あわせ、距離測定が自動化され、金型設計の工数削減と解析精度の向上が期待されます。 上記により、解析データーの準備から得られた解析結果による製品の形状評価までの一連の工程に関していえば、シミュレーションに必要な工数(計算時間を除く)を従来の半分以下に削減することが可能となりました。 JSTAMP-Works/NVの販売価格は基本的に従来価格の据え置きとなっていますが、入門者向けに価格を抑えたJSTAMP-Works/NVの特別パッケージを用意しています。 本年度のJSTAMP-Works/NVの販売は3億円を計画しています。 |
以上 |
(※1) |
JSTAMP-Worksは株式会社日本総合研究所の登録商標です。 |
(※2) | spGate は株式会社アルモニコスの登録商標です。 |
(※3) | CAx Platformは「spFrame」(spFrameは株式会社アルモニコスの登録商標です)を利用した 株式会社アルモニコスが販売/サポートしている専用システム開発プラットフォームです。 |
(※4) | LS-DYNAはLivermore Software Technology Corporationの商標です。 |
(※5) | UnixはThe Open Groupの商標です。 |
(※6) | Windowsの正式名称はMicrosoft Windows Operating Systemで、Microsoftは米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。 |