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リサーチ・フォーカス No.2025-008

第2次アルバニージー政権下のオーストラリアの主要経済課題

2025年05月09日 熊谷章太郎


本年5月にオーストラリアで総選挙が実施され、労働党アルバニージー政権が継続することになった。政権2期目に持ち越される主要な経済課題と政府の対応方針は以下である。

国内経済については、物価高と住宅問題(住宅不足とそれに伴う住宅価格上昇)が引き続き重要課題である。政府は、減税や補助金給付など、即効性のある施策を拡充するとともに、生産性の向上を通じた賃上げや住宅供給の拡大により課題を解消することを目指している。物価安定のカギを握る国内のガス不足への対応については、従来の方針を堅持し、再生可能エネルギーの導入ペース加速やエネルギー効率の改善を主軸に置いて対応すると見込まれる。

対外経済関係については、環境対応を通じた資源・エネルギー輸出の高付加価値化と、ASEANやインドなどとの関係強化を通じた貿易・投資先の多様化が引き続き重要課題である。その実現に向けた様々な政策・戦略が政権1期目に策定されたが、輸出は依然として東アジア向けの鉄鉱石と化石燃料が大半を占めており、ASEANやインドとの経済関係も特定の国・分野に限られている。今後、既存の施策の強化と着実な実行により、目標実現の道筋をつけられるか否かが注目される。


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