これらの問題点を踏まえ、今後わが国に求められる基本計画の方向性は以下。 ① 「S+3E」のバランスが取れた計画策定・推進:「S+3E」のバランスを重視した検討・推進体制の構築。インパクトファイナンスで用いられる管理手法を導入。各項目の評価に適した KPI を設定、年 1 回以上進捗を検証し、結果を公開。 ② 実現性の高いシナリオ策定:実現可能性が高い「積み上げ型シナリオ」と野心的な「脱炭素シナリオ」の2つのシナリオを策定するとともに、「積み上げ型シナリオ」の計画値を段階的に引き上げる「ラチェット・メカニズム」を導入。 ③ 予見可能性を高める政策パッケージ:エネルギー政策だけでなく、GX 戦略等の産業政策などと連関させた政策パッケージとして提示。シナリオの予見可能性を高め、需要サイドの企業等にも活用しやすい基本計画に。