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JRIレビュー Vol.3,No.114

【2023年シンポジウム 子育て環境整備に向けた企業の使命 ~雇用におけるジェンダー格差の抑制が不可欠~】
クロージング

2024年03月05日 翁百合


日本総合研究所主催シンポジウム 2023 年11 月28 日 経団連会館、YouTube 同時開催


翁でございます。本日のシンポジウムのクロージングに当たって、一言ご挨拶させていただきます。
本日は、多くの皆様に会場にお越しいただき、また、オンラインでもご視聴いただきまして、誠にありがとうございました。また、お忙しいところ、パネリストの皆様には大変貴重なお話をお聞かせいただきまして、厚く御礼申し上げます。
今年は、政府や国会で少子化対策について熱心に議論されました。現在も、その財源をどうするのかといった議論が続いております。これだけ急速に少子化が進んでいることは、日本の今後にとって極めて憂慮すべきことであり、これに政府が本腰で取り組んでいることは大変評価したいと思います。しかしながら、少子化は、児童手当の増加とか、そういった金銭的な支援だけで解決できるような簡単なことではないと考えております。とくに本日取り上げた働き方や処遇改善、こういった、企業をはじめとして事業者が果たすべき役割が非常に大きいこと、また、一人ひとりの性別役割分担意識など、根底から社会を変えていく取り組みがなければ解決することはできないと思っております。まさに企業と個人の意識を変えていくことが重要なのではないか。民間企業の果たす役割は極めて大きいのではないか。こうした問題意識で私どもはこのシンポジウムを開催させていただくことにいたしました。
本日は、岩田先生からは、企業が働き方改革など、育児支援から仕事支援に注力すべきということや、また、仕事と育児の両立支援は、女性支援から男性支援をすべきことといった、極めて重要な方向転換のメッセージをいただきました。また、白波瀬先生からは、何よりジェンダーギャップの縮小を加速していくこと、そのためには合意形成をして、未来に向け、社会がリスクを取ってその変化を促す必要があること、そして人を育てることが何より重要なのではないかというご示唆もいただきました。また、藤原副社長からは、地域の企業のすばらしい取り組みをお伺いすることができました。とくに人を大切にする企業というミッションに沿って、女性雇用を増やしながら、エンゲージメントを高めるマネジメントの努力をし、また、多様な人々の活躍を考えることが、まさに企業の成長に直結しているということが大変参考になりました。
ディスカッションでも、とくに柔軟な働き方、長時間労働を是正することは、企業の成長戦略そのものであるということで、企業の仕事の定期的棚卸しや人事評価制度を変えていくこと、また、改革への思いの共有が必要であることなど、非常に示唆に富む議論を伺えたと思っております。
皆様のお話を伺いまして、ジェンダーギャップの問題とか少子化の問題、これはまさに表裏一体なのですけれども、これを変革するには、男女が共に子育て、家庭、そして企業や社会を支えられる国にしていく、ということが非常に大事であるということを改めて実感いたしました。企業や個人の生き方のレベルで本当に意識が変わっていくことは、なかなか大変ではありますが、日本の未来のためにも、今後、様々なレベルで、また、社会全体が協力して真剣な取り組みをしていく必要があると、本当に実感をいたしたところでございます。
私ども日本総合研究所は、少子化問題の解決や子育て環境の整備の重要性について問題意識を持ち、かねてからリサーチや研究を重ねて発信してきておりまして、コンサルティングにつきましても、社会実装も含めて幅広く取り組んでまいりました。今後も、本日のシンポジウムの成果を広め、また生かして、一層力を尽くして次世代のために様々な形で貢献していきたいと思っております。
今回、オンラインとのハイブリッドで多くの方にご参加いただき、また、今後一定期間、この議論の模様を弊社のホームページでご覧いただけるようにしております。本日のシンポジウムが子育て環境の改善を図ろうと考えていらっしゃる企業をはじめとする関係者の方々、また、この分野へ関心のある方々の理解を深めるヒントになりましたら、主催者としてこれに勝る喜びはございません。
最後になりましたが、本日は弊社のシンポジウムにご参加いただきまして、誠にありがとうございました。(了)

(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)
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